ホーム   ニュース&トピックス 
記事タイトルバナー
2016年5月27日

【ダスキン】
「ミスタードーナツ」が巻き返し策!

 ダスキン(大阪府/山村輝治社長)が2016年3月期の決算を発表した。連結売上高は1650億円(対前期比1.7%減)、純利益は29億円(同13.3%減)で減収減益となった。

 業績低迷のもっとも大きな要因は、フード事業の不振だ。

 セグメント別に見ると、クリーン・ケア事業の売上高は対前期比1.1%増、営業利益が同15.5%増と順調に推移している。その一方で、ドーナツ専門店「ミスタードーナツ」を柱とするフード事業は売上高440億円で同8.9%減、14億円の営業損失を計上し、全体の業績に影を落とした。

 そのフード事業のなかでも、「ミスタードーナツ」の総売上高が同10.3%減と大きく苦戦している。ダスキンはその理由について、「新商品の売上が計画に届かなかった」(山村社長)としている。

 実際、第1四半期から第3四半期にかけて、新商品の販売個数の実績は計画比で軒並み10~30%のマイナスとなった。第4四半期は「クリームブリュレドーナツ」のヒットにより計画値を上回ったものの、全体のマイナスを補うことはできなかった。

  ただし、フード事業の核である「ミスタードーナツ」の不振を前に、ダスキンも手をこまねいているわけではない。

 ダスキンは現在、「ミスタードーナツ」の店舗リニューアルを進めている。同社が新型店舗でめざすのは、「『五感でおいしいドーナツ』を体感できるショップ」だ。

 「ミスタードーナツ」で販売しているドーナツは、すべて各店舗で製造されている。しかし、「全店で手づくりのドーナツを提供しているということは、意外とお客さまに知られていない」(山村社長)として、新型店舗では製造の様子が見られるオープンキッチンを採用する。

 また、対面ケースに整然と商品を並べていたこれまでの陳列方法を見直し、目で楽しめ、選ぶ楽しさを訴求するような陳列スタイルに変更する。  さらに、不採算店舗の整理も急ぐ。今後、既存店約200店舗を閉鎖するほか、約200店舗をリニューアルしていく方針だ。

(『ダイヤモンド・チェーンストア』誌記者 雪元史章)

Special topics