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2016年5月9日

〈アクアペット〉
市場は久しぶりに上昇基調に転換
付加価値・機能性商品を中心に高額品が好調

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REPORT

AQUA PET

観賞魚市場はブームやトレンドに応じて上昇トレンド、下降トレンドを繰り返してきたが、2015年ごろから再び上昇トレンドに移行している。ペットを飼育することの効能が幅広く知られるようになり、観賞魚についても室内インテリアとしての意義や、癒やしや情操教育上のメリットなどがあらためて着目されるようになっている。店頭においては、最近の消費者トレンドを踏まえたMD(商品政策)がますます重要になっている。

(本誌:上明戸聡)

 

● アクアの魅力がテレビ番組でも話題に

 

 アクアペット市場は、根強い固定的なファン層がベースとなっている。これに加えて毎年新規参入してくるビギナー層が入れ替わり、トータルでは微減傾向で推移してきた。

 しかし昨年は人気テレビ番組でアクアリウムが取り上げられるなど、話題に上る機会が増えたこともあって、再び上昇に転じたとみられている。また一般社団法人日本観賞魚振興事業協同組合などの業界団体を中心に、アクアペットのアニマルセラピー効果や、情操教育効果などを積極的に広報してきた近年の活動も効果を上げていると考えられる。また同協同組合では、水槽を室内に置くことよる乾燥対策もアピールしている。

 その結果、過去に観賞魚の飼育経験を持つ層が、あらためて飼い始めるケースも増えてきている。こうした層は、過去の経験から一定の飼育ノウハウや必要な用品についての知識を持っている。そのため、近年市場をけん引しているインテリア型水槽や、機能性フード、LED照明をはじめとした通常品と比べて相対的に価格帯が上がる高付加価値・高機能の商品についても、その価値や機能をよく理解して、積極的に選択するケースが多くなってきていると見られる。

 

● 手軽に飼育が始められるアクアペット

 

 また、観賞魚の飼育意向も根強いものがある。一般社団法人ペットフード協会が2015年に行った定例の調査によると、アクアペット関連の飼育意向は図のとおりで、犬や猫よりは少ない傾向にあるものの、全年齢層において飼育意向を持つ人が多く、とくに金魚やメダカは飼育意向が高い。

 また高齢者層の間では犬や猫の長寿化による将来の世話への不安や、ペットロスによる心理的な問題がクローズアップされている。これに対し、比較的飼育の手間がかからないアクアペットは、気軽に飼育を始められるという側面があることも確か。小動物や鳥類などと同様、犬や猫を飼育する負担に対応しにくい高齢者でも、安心して飼育することができる。

 こうしたトレンドを踏まえた上で、HCにおいても、価格訴求型のセット商品だけでなく、高付加価値・高機能の品揃えを強化していくことが重要だ。アクアリウムを含む関連市場に注目が集まっているいまこそ、マーケット拡大の大きなチャンスといえるだろう。

 

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