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2016年5月9日

〈刈払機〉
刈払機の安全性に関心が高まる
用途に応じて適切なタイプを提案することが重要

Diamond Home Center

REPORT

Lawnmower

刈払機の需要期を迎え店頭販促が活発化する時期を迎える。刈払機の場合、機器を安全に使用するための情報発信が欠かせない。もちろん刈払機そのものも機能の進化によって安全性や作業性が向上している。しかしホームセンター(HC)が刈払機販売のチャネルとして存在感を増すなかで、万が一の危険を避けるための啓発活動はますます重要となっている。

(本誌:上明戸聡)

 

● 販売台数は横ばいHCチャネルは増加傾向

 

 刈払機を使用する層は、農業従事者に加え、施設管理者からアマチュア園芸家までさまざま。農業従事者は従来から農機店から購入するケースが多いが、こうしたプロ以外の層は手軽なHCを利用するケースが増えている。

 一般社団法人日本農業機械工業会の調査からエンジン刈払機の市場動向を見ると、出荷台数は年ごとの増減はあるものの、長期的に見てほぼ横ばい。その中ではHCチャネルの割合が高まる傾向にある(グラフ参照)。また機器のタイプについては金属製のチップソータイプから、より安全性の高いナイロンコードカッター式に移行する傾向が見られる。

 また販売単価は長期的に見て低下する傾向にある。HCで刈払機を購入する顧客層が必ずしも高い専門知識を持っているわけではないことを考えると、店頭では機器のタイプ別の特徴をわかりやすく情報発信するとともに、用途に合った選び方、安全に作業するための知識などを啓発していく必要がある。

 

● 安全知識の啓発は店頭からも必須

 

 とくに安全面については、刈払機を使った作業中の事故のさまざまな事例が報告されている。手軽に使用できる機器だけに、逆に思わぬ事故を起こすケースも少なくない。2013年7月に独立行政法人国民生活センターが行った調査によると、08~12年度の約5年間に刈払機を含む芝刈機の安全・衛生や品質・機能、役務品質に関する相談が160件、そのうち、危害情報が11件、危険情報が23件あったという。

 また生物系特定産業技術研究支援センター(農作業安全情報センター)では、起こりやすい事故のケースをいくつか紹介している。たとえば刈払機で回転する刃に障害物や地面が当たった場合に刃が跳ね上がってしまう「キックバック」による事例や、草や落ちていたひもが刈刃に巻き付いて回転が止まってしまう「巻き付き」が起こったときに、エンジンを切らずに取り除こうとして再び回り出す刃で手などを傷つけてしまう事例。また作業場所に落ちていた空き缶などのゴミや障害物が回転刃によって高速で飛散し、作業者や周囲の人にけがを負わせる「飛散物」事例などが紹介されている。

 いずれも起こりやすい事故だが、作業に当たって十分な安全確保を行うことで防ぐことができる。また万が一の事故が起こった場合、対人・対物の賠償責任保険がセットされた商品も販売されている。

 こうしたさまざまな安全知識を踏まえて、適切な接客販売を行うことが重要だ。長期的にはそのような適切な情報提供が店舗そのものの信頼感を高めていくことにもつながるはずだ。

 

 

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