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2015年12月8日

丸亀製麺のトリドールやトゥモローランドが導入する「カオナビ」
採用難を乗り切るためのスマホを使った人材マネジメントとは?

流通・外食産業にとって、店舗スタッフの確保が課題となっています。採用の難しさに加えて、有能なスタッフの流出を防ぐ工夫も必要です。明るく働きがいのある職場づくりのためにスタッフの個性や能力に応じた人材配置でヤル気を引き出すこともポイントのひとつ。その第一歩が店舗スタッフの顔や特性を直感点に把握できるツールの活用です。カオナビはスタッフの顔写真が並び、人材情報をスマホでチェックできるクラウドサービス。カオナビの特色、さらに丸亀製麺のトリドールやトゥモローランドなど大手の流通・外食企業で導入が増えている理由を、カオナビの柳橋仁機社長に聞きました。

 

社会的に採用難や人材不足が深刻化。スマホでパッと顔と名前を把握できる人材管理ツールで社員の定着率向上を目指す。

 

――社会的に採用難や人材不足が深刻化しています。流通・外食産業ではパートやアルバイトの確保が難しくなったという声も聞かれます。

 

株式会社カオナビ 代表取締役
柳橋 仁機(やなぎはし ひろき)
アクセンチュアで技術職、アイスタイルで人事責任者を経て、サイバーエージェントとのJV子会社の立ち上げに参画。その後、独立し現職。経営視点で人事業務をみた際に、既存の人事業務や人材開発手法に疑問を感じ、「顔と名前の一致」に着目したシステム「カオナビ」を開発・販売開始。

柳橋 流通業に限らず、製造業やサービス産業でも人材難といわれています。少子化で、労働人口が減少していくことが確実であり、今後さらに深刻化するでしょう。ただ単に多くの人を採用するだけでなく、採用できた人材の定着率をどのように上げていくかが課題となっています。先進的な企業では、社内の人材をどう生かすかという点にマネジメントのウエイトを置くケースが増えています。優秀人材の育成や社内に埋もれている人材の発掘などで事業成長を目指していくという考え方です。

 

――社内の人材を生かすマネジメントのために何から取り組めば良いと考えていますか?

 

柳橋 まず顔と名前を知っていることがスタートだと思います。流通・外食産業のように多店舗展開が一般的な業態では、本社の人事部門やエリアマネージャーでさえ、管理する店舗にいるスタッフの顔と名前がわからないケースは珍しくないです。そこで、スタッフの顔と名前がパッと分かるカオナビのサービスを始めました。

 

――カオナビというサービスについて具体的に教えて下さい。

 

 カオナビは、顔写真が並ぶシンプルな画面で、一元化された人材情報を経営陣や現場にも共有できる人材管理ツールです。どこにどんな人材がいるのか、簡単に把握することができます。かつては人の管理といえば、いわゆる人事管理システムや給与管理システムで事足りていました。社員番号や給料情報などは管理されているものの人材マネジメントするうえで十分ではありませんでした。そして、自由に情報を追加するなど柔軟な使い方ができないものばかりでした。カオナビはスタッフの顔写真と名前、生年月日といった基本情報だけでなく、評価情報、趣味や特技など多様な情報も一元管理できます。クラウドサービスなので、大きな初期投資を必要とせず導入できますし、外出先でスマホから使えるなど、あらゆるシーンで活用することができます。

「カオナビ」の“顔写真マトリクス機能”で社員の写真を縦横自在に並び替え、人材戦略をイメージしながら、人材の配置・抜擢・異動・評価の会議を進めることができる。 (C)カオナビ

 

丸亀製麺、トゥモローランド、Soup Stock Tokyoなど大手流通・外食企業が導入。スタッフの身長を管理してブランドとの相性の参考にするなど、各社の人事戦略にそった活用が可能。

 

――実際に導入した企業では、どのような使い方をしているのでしょうか。

 

柳橋 流通・外食産業では、各店舗スタッフの顔と名前の把握や人材情報の一元管理に活用しています。また営業担当やエリアマネージャーが店舗を訪れた時に働きぶりを見たり、声をかけてコミュニケーションをとるために使用しています。しかし、応用的な使い方は各社様々です。カオナビは、1つのカチッと決まった使い方がある訳ではなく、各社の人事戦略にそった活用ができます。

 

――応用的な使い方とは、どのような使い方ですか?

 

流通・外食産業など多店舗展開しているチェーンでは、各店舗で働くスタッフの最新情報をスマホでパッとその場で確認。スタッフとの円滑なコミュニケーションに活用できる。
(C)カオナビ

 例えば、丸亀製麺を運営するトリドール様では、スマホからカオナビにアクセスし、現場の社員が各店舗で店長・スタッフの能力や評価情報を把握するために使っています。そうすることで国内外スタッフのスピーディーな適材適所を実現したり、組織運営力をもった優秀人材の育成や働く環境の整備の実現を目指しています。

 アパレルショップを全国展開するトゥモローランド様では、約1200人の店舗スタッフの情報をカオナビで管理しています。スタッフの身長に関する情報なども閲覧できるようにして、ブランドとの相性の参考にするなど特色ある使い方をされています。また経営陣が店舗に訪問した際にスマホで情報を参照し、スタッフとコミュニケーションとるために活用。スタッフの抜擢や異動といった意思決定のスピードアップを目指しています。

 Soup Stock Tokyoを中心に事業展開するスマイルズ様の場合は、現場の声を吸い上げ、スタッフが何をやりたいと考えているか、どんな適性があるのかを把握し、新規事業を任せられる人材を探すために導入しました。

 

――採用難や定着率の低迷に直面している企業での導入拡大が見込めそうですね。今後の展望についてもお聞かせ下さい。

 

柳橋 人材確保や育成は、企業の成長のための基本戦略です。人材管理ツールとして使いやすさや導入しやすさを重視したカオナビはあらゆる産業で活用できる可能性があるツールだと言えます。すでに流通・外食産業をはじめサイバーエージェント、日清食品HD、Sansan、学研HDなど150社以上で活用されています。それも大手の流通・外食企業だけではありません。今後は、地方の限られた地域で複数の店舗を展開する小規模のスーパーなど、そもそも人事管理システムも使っていない企業での導入実績も作っていきたいと思っています。

 

 

【企業プロフィール】
株式会社カオナビ
■創 立 2008年5月、事業開始2012年4月
■所在地 東京都港区南青山2-27-8 南青山シティビル3F
■TEL 03-6434-5305
■E-mail info@kaonavi.jp
■URL http://www.kaonavi.jp/

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