ホーム   特集&連載    ブログ    阿部幸治のホームセンター総研! 
記事タイトルバナー

第35回

2015年7月1日

アマゾン、リフォームサービス開始

阿部 幸治

 アマゾン・ジャパンは昨日(6月30日)「リフォームストア」を開設し、リフォームサービスを開始しました。積水ハウス、大和ハウスリフォーム、ダスキンの3社と組んでの展開となります(なお、施工体制の関係上、リフォームサービスは現時点で一部都道府県での展開となります)。

 アマゾン・ジャパンは2012年より「新築・リフォームストア」を開設していましたが、それはあくまでもBIYやDIY、プロ顧客の仕入れの場という位置づけで、施工までを行うリフォームサービスではありませんでした。なお、リフォームサービスの展開は、世界のアマゾンでも初の事例となります。

 

 リフォームサービスを展開するにあたり、アマゾン・ジャパンが重視したのは、①品揃えの豊富さ、②価格・サービスの明確化、③簡単にサービスや商品を選べて購入できる利便性の3点を挙げています。

 とくに②価格・サービスの明確化、については、施工代まで含めたパック料金を提示することにこだわりました。大和ハウス、積水ハウスリフォーム、ダスキンの3社ともこれまで見積もりをとるコンサルティング型のサービスを提供していたので、パッケージ型は初の取り組みとなります。

 価格は、家電量販店や水周り特化のリフォーム専業店などと比べても「明朗会計で競争力のある価格」(アマゾン・ジャパン)と自信を持っています。リフォームパックの品揃えは現在5000品目以上で、キッチンなどのトビラタイプやカラーバリエーションを含めると600万点以上になります。今後、どんどんパッケージや展開サービスをふやしていく考えです。

 

 大和ハウス、積水ハウスともに、いままでノータッチだった100万円未満の小規模リフォームを手がけることで新規顧客を獲得し、これを大規模・中規模リフォームにつなげて売上・利益拡大を図ろうという狙いがあります。ここを主戦場としている家電量販店やホームセンターは競合することになります。

 となるとホームセンターは、「不特定多数が来店する」「ゆったりみてもらう」「リフォーム後をイメージしてもらう」というリアル店舗の強みと利便性を活かしながらも、さらに一歩、踏み込む必要があるでしょう。それは、①空間提案等のトータルリフォームへと進む方向性と、価格・スピード・的確さをさらに磨き上げて水周りを大量にこなす“マス化”の道、の2つと考えます。
 

Special topics