ホーム   特集&連載    DRMオンライン・オリジナル    知る人ぞ知る 新鮮食べ物情報 
記事タイトルバナー

第7回

2014年9月3日

北海道ほたて漁業MSC認証

 日本国内のMSC認証は2件となっています。今回は、そのうちの1件である「北海道ほたてMSC漁業認証」について紹介します。取材は北海道漁業組合連合会に行いました。

 

 北海道のほたて漁における年間漁獲高は約40~45万トンとなっています。世界のほたて漁の漁獲高は約80~100万トンであるため、その世界シェアは40~50%に達しています。ほたて漁の認証は北海道の噴火湾、根室海峡、オホーツク海、サロマ湖が対象海域であり、生産量は約44万トン(2013年度実績)です。なお、ほたて漁は垂下式(稚貝を籠に入れてロープに吊り育成し採取)、桁網式(稚貝を海底に放流し計画的に採取)と2種類ありますが、人工的に餌を与えないで、天然の環境で育てる増殖漁業です。

 

桁編式のほたて漁

 

 MSC認証を取得した目的は海外の大型小売店(フランスのカルフール、アメリカのウォルマート)が水産物はMSC認証を取得していることを条件としており、その対応が必要になったためです。

 

 認証のための活動は2010年4月から始め、2013年5月認証と約3年かかりました。短い場合は1年程度で認証可能と言われますが、こうした例は少なく通常認証活動開始から数年程度かかるようです。認証のために例えば漁場内のほたてと漁場外の生物のバランスが崩れていないか、客観的なデータに基づいて証明することが求められます。これらのデータは主に水産試験場が有する既存のものを活用しました。このデータのやりとりを認証機関との間で何度も行います。現地審査は今回については外国から審査員2名が来日し、3,4日間行っています。審査報告書は、公表され世界中からパブリックコメントがつき、回答と対応がされ、認証に至ります。審査は5年更新であり、この間に今回認証の際に出された改善条件を実践することが求められます。

Special topics