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2009年9月4日

ファーストリテイリング長期事業計画を発表!
柳井会長兼社長スピーチ全文掲載

 「FR(ファーストリテイリング)グループが大事にしているのは未来企業をつくることだ。企業経営とは現在の企業をどのようにして未来も成長できるようにするかだと思う。ビジネスや商売には『過去』『現在』『未来』があるが、私は社員全員が自分たちの未来を積み上げていくことが企業経営だと考える。だから社員全員のベクトルを『過去』『現在』ではなく、『未来』に合わせることが必要だ。そして変革を続け、未来に生き残れる企業につくりかえていきたい」 


 

 「11年後の2020年には、国内ユニクロ事業売上高を現在(2009年8月期予想)の5380億円から1兆円に。海外ユニクロ事業を同370億円から3兆円に。国内関連事業を同510億円から5000億円に。グローバルブランド事業を同530億円から5000億円に。FRグループ全体を同6820億円から5兆円の規模にしたい。FRグループの最終目標は、世界一のアパレル製造小売業(SPA)になることだ。企業なので売上も大事だが利益を上げることも重要だ。この数字の中で経常利益を1兆円あげられるような企業をつくりたい。10年間で10倍の規模になるためには、年率20%程度の成長が必要になる」


 

 「いまや世界中の市場は、国や地域としての特性がなくなり、グローバルな単一市場に変わってきたと思う。とくに最近、この傾向は顕著だ。たとえば、世界の“ハイストリート”、世界の主要な繁華街やショッピングセンターに店舗展開しているのは全て同じメンバーだ。そのなかでグローバルリテーラーとドメスティックリテーラーの競争が始まっている。日本市場も単一なグローバル市場に変わりつつあるから、日本だけで売れる服は日本でも売れなくなるだろう。実際に、香港、韓国など出身の地域SPAは、FRやH&MやZARAとの競合に敗れている」


 

 「われわれの企業は1949年、山口県宇部市で商店街の紳士服店からスタートした。84年に広島にユニクロ1号店を出店、このときにカジュアル専門店になった。 91年から本格的にチェーン展開を開始。北部九州や中京・東海地域に大量出店し、郊外ロードサイドのカジュアル衣料チェーン化を図った。98年に東京原宿に都心1号店をオープン。フリースがブームになり、2年間で売上が1000億円から4000億円に拡大し、ここでナショナルブランドになった。2005年に東京銀座にフラッグシップショップを開設し、06年にはニューヨークのSOHOに2000坪の世界中に向けたショップを開業。ロンドン、パリにも大型店を展開できるようになった。ここでようやくグローバルブランドとして認知され始めたのではないかと自負している」 


 

 「ユニクロは“安い”というところから出発して、次に“品質”が良いことを具現化し、評価されるようになってきた。その次は“格好良い”ことを付加する。“格好良い”というのはファッションだけを指すのではなく、FRが企業としてまたブランドとして先進的、発信的であり、生き方自体にスタイルがあるということだ。だから、ブランドとしてのユニクロを確立するためには“価格”“品質”“スタイル”の三拍子が不可欠だ。われわれは、いま、新しい局面に立っている」


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