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第6回

2014年7月18日

海の生態系を守る
「海のエコラベル」(第2回)

1. MSC認証のメリット

 

 MSC認証の基準は厳しく、認証を取得するには時間や費用も掛かります。では、MSC認証を取得することで漁業者にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

 長期的に見れば、資源を保護する事で漁業を長期に渡り継続できる事は大きなメリットです。そしてもう1つの重要なメリットとして、「環境に配慮した水産物」として付加価値をつけることができる点、そして付加価値により新たな市場を開拓できる点が挙げられます。つまり、しっかりした漁業資源管理を、収入増に繋げることができるということです。

 

 例えば、先述した京都府のズワイガニ・アカガレイ漁は、MSC認証を受けたことでイオングループで販売されることになりました。また、MSC認証は欧米では知名度・注目度が高いため、水産物を欧米市場へ輸出する場合は非常に有利に働くこととなります。北海道のホタテ漁がMSC認証を取得した直後に、海外の料理店から「MSC認証を取得した北海道のホタテを仕入れたいが、どこに連絡を取ればいいのか」という質問がMSCの日本事務所に入ったことからも、その注目度の高さが伺えます。

 

イオングループで販売される、「海のエコラベル」が表示された京都産カレイ。

 

 MSC認証取得により新たな市場を開き、継続的な取引先が確保できれば、地域の漁業は安定した収益をあげられるようになります。漁業の経営が安定すれば、水産加工業者などの地域全体の産業を振興することにもつながります。MSC認証の取得は、ひいては地域全体の振興にも繋がるのです。

 

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