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第1427回

2014年5月15日

サミット 打ち手奏功、既存店好調!

千田 直哉

 東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県の一都三県に食品スーパー107店舗を展開するサミット(東京都/田尻一社長)は、2014年3月期決算を発表した。

 

 単体の売上高は2372億200万円(対前期比3.9%増)、営業利益31億5300万円(同24.5%増)、経常利益28億5900万円(同28.5%増)、減損処理で11億円を計上したため当期純利益は8億5100万円(同11.8%減)だった。

 

 同社の好調を牽引しているのは既存店舗だ。対前期比で1.7%増の成長を果たした。

 客数は同0.3%減だったものの、1品単価が同0.8%増、1人当たり買い上げ点数が1.2%増となったことで客単価が同2.0%増加した。

 

 サミットは、2013年3月期から既存店舗の立て直しを企図した大型改修を着実に進めてきた。モデルとなったのは、2011年に開業した成城店だ。

 数字にもはっきり現れており、2013年3月期は既存店改装に9億8000万円、2014年3月期は18億1400億円、2015年3月期は12億2500万円の投資を計画している。

 

 その一方で、新規出店は抑制。2014年3月期の新規出店は、東長崎店(東京都豊島区:売場面積2027㎡)、砧環八通り店(東京都世田谷区:同1315㎡)、板橋弥生町店(東京都板橋区:同1200㎡)、野沢龍雲寺店(東京都世田谷区:2155㎡)の4店舗に過ぎない。

 

「当社は昨年、創業50周年を迎えた企業であり、古い店舗も数多く存在した。その強化を狙った既存店舗の大型改修に手応えを感じている。今年度は11店舗、次年度は10店舗を予定。それで一連の改修はいったん終了。2017年3月期以降、大量出店態勢に転じたい」(田尻社長)。

 

 大型改修では、外装、内装、什器などの入れ替えはもちろんのことだが、ポイントとなるのは、成城店でお披露目し、ブラッシュアップを図ってきた新MD(商品政策)の導入だ。

 

「オーバーストア下の低価格競争を強いられる中、ドライグロサリーで大きな利益を上げるのは難しい。また当社は、プライベートブランドには、それほど力を入れていない企業。よって、生鮮3品と総菜で差別化を図っていくしかない。そこで素材だけではなく、食事そのものを提供するようにシフトしている。4月の消費税増税後も、強化部門である生鮮食品や総菜については、ほぼ影響がなかった」(田尻社長)。

 

 こうした積み重ねが既存店好調に寄与した。

 

「当社は総菜に力を入れ始めたのが遅かった。本当に多くのお客様にご利用いただいているが、総菜の部分ではサミットにご満足いただいていないのでは、という反省に立ち、大型改修と新MD導入を進めてきた」(田尻社長)。

 

 2014年4月26日にリニューアルオープンした柳瀬川駅前店(埼玉県志木市)では、新たな発見があった。「開業30数年が経過した店舗。初めて大きな改修したところ、お客の層が急に若返った。店が若返るとお客様も若返るようだ」(田尻社長)。

 

 対前期比では15%ほど伸びているという。

 

 最後に「難しい時代に施した打ち手がビシビシ当たると気持ちがいいのではないですか?」と水を向けると、田尻社長はニヤリと笑った。

 

 なお、2015年3月期の売上高は2400億円、営業利益35億円、経常利益31億円、当期純利益19億円を計画する。

 

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