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第99回

2014年5月8日

従来のやり方は通用しない
「脱・スーパー」が生きる道
さえきセルバHD代表取締役社長 佐伯行彦

Chain Store Age

2013年、セルバ(山梨県/桑原孝正社長)との経営統合により発足したさえきセルバホールディングス(東京都/佐伯行彦社長:以下、さえきセルバHD)は14年度、売上高550億円、経常利益11億円、経常利益率2%をめざす。長期的に年商1000億円を目標とするが、売上規模の拡大を優先するのではなく、5つの事業会社の競争力向上に軸足を置く。佐伯社長に同社の現状と今後の方針を聞いた。

聞き手=下田健司(チェーンストアエイジ) 構成=太田美和子(フードマーケットクリエイティブ)

 

消費税増税の影響は想定内

 

──4月1日から消費税率が引き上げられました。昨年5月1日にセルバとの経営統合により発足した、さえきセルバHDでは、消費税増税前後の営業状況はいかがでしたか。

 

さえきセルバホールディングス代表取締役社長
佐伯行彦(さえき・ゆきひこ)
1954年11月27日生まれ。86年2月さえき設立、代表取締役社長就任。2004年12月たんぼ原徳(現フーズマーケットホック)代表取締役会長就任。07年5月、協同組合セルコチェーン理事長就任。09年8月茨城さえき代表取締役会長就任。11年3月、グループの持株会社体制移行により、さえきホールディングス代表取締役社長就任。13年5月セルバとの経営統合により、さえきセルバホールディングス代表取締役社長就任

佐伯 報道で伝えられているとおり、3月は増税前の駆け込み需要が多少ありました。業界平均とほぼ同じで、3月の実績は対前年同月比で105~106%くらいでした。当グループの場合は、東京都、山梨県、茨城県、島根県で事業を展開していますが、都市部よりも地方の方が駆け込み需要の傾向が顕著でした。地方のほうが、購入した商品をストックできる住宅のスペースがあるからかもしれません。

 

 4月は、3月が伸びた反動で、前年同月と比べて多少マイナスも出ていますが、これは逆に都市部のほうでは反動はそれほど大きくありませんでした。全体的には、想定の範囲内と言えるでしょう。

 

 消費税増税よりもむしろ、2月、関東甲信地方に降った大雪のほうに、お客さまは不安を感じられたようです。かなり買い置き需要が増えました。

 

 2月、3月、4月は以上のような営業状況でしたが、消費税増税の影響よりも、われわれがもう少し学習しなければいけないと思うのは、お客さまの変化です。要は、お客さまの欲しいものが店にあるかどうかということです。そこに、店側が全力を傾けなければいけないと思っています。

 

大手にできない提案が必要

 

──3月12日に、さえき(東京都/長谷川徹社長)が10年ぶりの新店「フーズマーケットさえき多摩平の森」を東京都日野市にオープンしました。同月26日にはセルバが旗艦店「セルバ本店」を山梨県富士吉田市に出店しています。今年度の出店政策を教えてください。

 

佐伯 3月に、セルバが1店、さえきが1店、そしてフーズマーケットホック(島根県/南脇政文社長)が安倍店(鳥取県米子市)を全面リニューアルして、「旬彩館 ホック安倍店」をオープンしました。3月は、3店舗の出店が重なりました。

 

 今年度は、グループ全体で新店5店舗、改装6店舗を計画しています。ただし、震災後の復興事業や公共投資拡大による建設業界の人手不足、円安による原材料の高騰などから、計画を少し見直す可能性はあります。取りやめるということではなく、あくまでも計画の見直しの可能性です。

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